2021/07/08 12:50


2002年、日韓ワールドカップの年に結婚しました。夫はその時に考古学を研究していて、丁度政府招聘奨学金をもらって、韓国の大学院へ進学することになっていました。

私はその時に小学校の講師をしていましたが、外国に留学したこともないし、こんなことも無ければ海外生活なんて経験できない!と、思って、仕事を辞めて一緒にソウルへ行きました。

初めての海外生活の家は日本の公団住宅の様な、古くからあるアパートでした。今どきの高層マンションではなく、周りに緑もあり、散歩もできて、大通りから少し離れているような、古い街でした。

最初の一週間だけ夫は家にいて、生活に必要な道具や食料の買い出しに付き合ってくれましたが、その後すぐに2週間の発掘調査へ出かけて、いきなり私一人家に残されました。まだ、電話もネットも引いてない状態で、とても不安でした。

当初の予定では語学学校へすぐに入る予定でしたが、定員が一杯で入れないと言われ、3ヶ月程家で独学することになりました。何処にも行く用事もなく、話す友達もいませんでした。